就活において、エントリーシート(ES)の自己PRは、企業があなたの人柄や強み、入社後の活躍を予測する大切なポイントです。
この記事では、なぜ企業が自己PRを求めるのか、その意図や目的、さらに具体的な例文・構成方法、書く際のコツや注意点、よくある質問への回答まで詳しく解説します。これを読むことで、あなたの自己PRに対する不安が解消され、企業に「自分が必要な人材だ」と印象づけるESが作れるようになります。
目次
そもそも自己PRを聞かれる理由とは
エントリーシートに書く自己PRの例文4選
2.1 例文①:協調性
2.2 例文②:統率力
2.3 例文③:向上心
2.4 例文④:周りを巻き込む力
ESで使える自己PR作成ステップ
エントリーシート自己PRの構成と作成ポイント
4.1 まず企業が求める人物像を知ろう
4.2 構成①:結論から書く
4.3 構成②:エピソードは具体的に書く
4.4 構成③:立ちはだかった課題を伝える
4.5 構成④:目標と行動を伝える
4.6 構成⑤:エピソードの結果を伝える
4.7 構成⑥:入社後にどう活かすかを書く
自己PRをうまく書くためのコツ6選
ESで自己PRを書くときの注意点
ES自己PRに関するよくある質問
内定者3人に聞いてみた!自己PRの書き方とコツ・注意点まとめ
まとめ:エピソードは複数用意し、企業に合った自己PRを作ろう
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- そもそも自己PRを聞かれる理由とは
企業がエントリーシートで自己PRを求める理由は大きく2点あります。
理由①:企業が求める強みや能力を持っているか確認するため
自己PRを通して、あなたが持つ独自の強みが企業の事業にどう活かされるか、入社後の活躍が期待できるかを判断します。
理由②:企業の価値観や雰囲気に合致するかどうか確認するため
企業は、社内の雰囲気やチームワークを重視します。自己PRであなたの人柄や考え方、価値観が自社にフィットするかどうかを見極めています。
この2つの視点を意識することで、あなたの自己PRが企業にとって魅力的なものとなります。
- エントリーシートに書く自己PRの例文4選
ここでは、実際に内定者が使用した自己PRの例文を4パターン紹介します。各例文は、【協調性】【統率力】【向上心】【周りを巻き込む力】といったテーマで作成されています。
2.1 例文①:協調性
結論:
「私は、チーム内の潤滑油として、メンバー全員のコミュニケーションを円滑にする力があります。」
エピソード:
「タイでの海外インターンシップで、現地学生3人と日本人学生3人の計6人で新規事業立ち上げに挑戦しました。初めは言語の壁で意思疎通がうまくいかず、沈黙が続く場面もありました。そこで、私は片言の英語とジェスチャーを交え、自分の得意なジョークを披露。さらに、チーム全員で語学学習に取り組む提案を行い、結果としてメンバー間の雰囲気が一変しました。」
結果と入社後の活かし方:
「この経験により、チーム内で意見交換が活発になり、事業を無事に立ち上げることができました。貴社でも、各部署間のコミュニケーションを円滑にし、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。」
2.2 例文②:統率力
結論:
「私の強みは、チームをまとめる統率力です。」
エピソード:
「大学のディベート大会で班長を務めた際、初めはメンバー間の意見がバラバラで統一感に欠け、作業が進まず苦戦しました。そこで、各メンバーと個別に意見交換を行い、全員の意見をまとめるためのルールを設定。さらに、共有クラウドを活用して進捗管理を徹底した結果、チーム全体の連携が向上し、予選では32チーム中1位、本選では5位の成績を収めました。」
結果と入社後の活かし方:
「この経験から、私はリーダーとして全員が目標に向かって協力できる環境作りができると自信を持っています。貴社のプロジェクトでも、チームを牽引し成果に結び付けたいと考えています。」
2.3 例文③:向上心
結論:
「私は、常に自己成長を追求し、向上心を持って行動しています。」
エピソード:
「初めての居酒屋アルバイトで、バイトリーダー昇格を目指し、業務の全工程を独学で習得しました。先輩に積極的に質問し、時には自主的に家で料理の再現にも挑戦。結果、通常1年かかる昇格を、わずか3ヶ月で達成するという実績を残すことができました。」
結果と入社後の活かし方:
「この経験から、私は常に高い目標を設定し、実現に向けて努力を惜しまない性格だと自負しています。貴社でも、絶えず自己研鑽を重ね、業務改善や新規事業の提案に貢献したいと考えています。」
2.4 例文④:周りを巻き込む力
結論:
「私は、目標達成のために周囲を積極的に巻き込み、チーム全体で成果を上げることができます。」
エピソード:
「学生団体が主催するファッションショーのリーダーとして、30チーム中3チームの選抜ステージを目標に掲げました。しかし、メンバー間の熱意にばらつきがあり、全体の士気が低下していました。そこで、私はまず自ら積極的に行動し、次にコミュニケーションの機会を増やすために個別面談を実施。そして、定期的なフィードバックを通じて、全員の意識を一つにまとめることに成功しました。」
結果と入社後の活かし方:
「結果として、チーム全体が一致団結し、目標であった選抜ステージに出場できました。貴社では、社内外の関係者と協力しながらプロジェクトを推進する力として、この周りを巻き込む力を活かしていきたいと考えています。」
- エントリーシートで使える自己PR作成のステップ
自己PRを作成する際は、まず自分の強みや実体験をしっかり整理することが大切です。以下のステップで進めてみましょう。
企業が求める人物像を把握する
まずは志望企業のホームページ、説明会、OB/OG訪問などで、どのような人材を求めているかを調査します。
自分の強みを1つに絞る
あれもこれもと盛り込みすぎると、伝えたいことがぼやけてしまいます。
→【コツ①:アピールしたい強みは1つにする】
具体的なエピソードを選ぶ
その強みを裏付けるエピソードを具体的に洗い出し、数値や具体的な状況を盛り込みます。
→【コツ②:本当に具体的にできているか確かめる】
エピソードの中で直面した課題や壁を明確にする
どんな困難をどう乗り越えたかが説得力を高めます。
→【構成③】
目標設定とそれに向けた行動を具体的に記述する
→【構成④】
最終的な結果や成果を示す
数字や実績を使って結果を明確に伝えます。
→【構成⑤】
入社後の活かし方を明記する
企業での具体的な役割や貢献イメージを伝え、あなたが必要な人材であることをアピールします。
→【構成⑥】
- エントリーシート自己PRを書くための構成と作成ポイント
4.1 まず企業が求める人物像を知ろう
企業の採用ページや説明会、OB/OG訪問などを通じて、求めるスキルや価値観を把握しましょう。たとえば、海外ビジネスが中心の企業なら英語力がアピールポイントになりますが、国内事業のみの企業ではそれほど重視されない場合もあります。企業に合わせたアプローチが必要です。
4.2 構成①:結論から書く
まずは「私の強みは○○です」と一言で結論を示しましょう。これにより、読み手は最初からあなたがアピールしたいポイントを把握できます。
4.3 構成②:エピソードは具体的に書く
抽象的な表現ではなく、具体的な状況や数字、会話内容を交えてエピソードを描写することで、面接官に強い印象を与えられます。
4.4 構成③:立ちはだかった課題を伝える
エピソード内で、どのような壁や課題に直面したのかを明確に伝えることで、あなたの強みが際立ちます。数値を用いるとより説得力が増します。
4.5 構成④:目標と行動を伝える
その課題に対して、あなたがどのような目標を立て、具体的にどのような行動を取ったのかを記述します。自分で設定した目標であれば、説得力が高まります。
4.6 構成⑤:エピソードの結果を伝える
最後に、行動の結果どのような成果を得たのか、数字や具体的な実績を示してエピソードを締めくくります。
4.7 構成⑥:自己PRポイントを入社後にどう活かすかを書く
あなたの強みが、入社後どのように企業の業務に貢献できるかを明記することで、「自社に必要な人材」であることをアピールできます。
- 自己PRをうまく書くためのコツ6選
コツ①:アピールしたい強みは1つにする
複数盛り込みすぎると、何が伝えたいのか分かりにくくなります。
→「私の強みは○○です」と一本に絞りましょう。
コツ②:具体性を追求する
抽象的な表現ではなく、具体的な数字やエピソードを盛り込み、面接官がイメージしやすいようにしましょう。
コツ③:自分らしさを表現する
あなた独自の経験やこだわり、感情をしっかり盛り込み、他の就活生との差別化を図ります。
コツ④:キャッチコピーを考える
短いタイトルや一文で、あなたの強みをインパクトある表現で伝えましょう。
例:「舞台裏が私の舞台」「スポンジのような吸収力」
コツ⑤:数値を含める
エピソードの中で、具体的な成果や目標達成度を数値で示すと、説得力が格段にアップします。
コツ⑥:ありきたりな表現は避ける
「コミュニケーション力がある」などではなく、具体的に「チームの潤滑油として仲間をまとめる」など、独自の表現を心がけましょう。
- ESで自己PRを書くときの注意点
「自己PR」と「長所」は異なる
長所は自分の性格上の優れている点、自己PRはその長所を実際のエピソードで裏付け、企業にアピールするものです。混同しないようにしましょう。
ES内で矛盾を作らない
自己PR、ガクチカ、志望動機など各設問で矛盾した内容にならないよう、全体で一貫したストーリーを作ることが大切です。
エピソードは複数準備する
面接官は、同じ強みが複数のエピソードで裏付けられていると好印象を持ちます。自己PRの根拠となるエピソードは、複数用意しておきましょう。
- ES自己PRに関するよくある質問
よくある質問①:自己PRに書くことがない場合
→ 自己PRの種類(対課題力、対自分力、対人力など)を知り、日常の中での小さな成功体験も強みとなることを再認識しましょう。
→ 自己分析ツール(AnalyzeU+など)を活用するのもおすすめです。
よくある質問②:自己紹介と自己PRの違いは?
→ 自己紹介は基本情報や事実を伝えるのに対し、自己PRは自分の強みやアピールポイントを企業に売り込むためのものです。
よくある質問③:自己PRの最適文字数は?
→ 目安は約300文字。短すぎず長すぎず、結論・理由・具体例・再結論の流れを意識してまとめましょう。
よくある質問④:自己PRを伝えるのに最適な時間は?
→ 面接での口頭での自己PRは約30秒が理想です。文章にすると300文字前後を意識すると、論理的に端的に伝えられます。
- 【内定者3人に聞いてみた】自己PRの書き方アンケート
実際にエントリーシートの自己PRを書いた内定者3人に、以下の点をアンケートしました。
自己PRの内容と選んだ理由
【例】「行動力」をアピールするため、自身が苦境を乗り越えたエピソードを中心に記述した。
自己PRを書く際のコツ
【内定者A】「PREP法に沿って書くと、論理的で分かりやすくなる」
【内定者B】「アピールポイントは一つに絞り、具体的な数字を盛り込むことが大切」
【内定者C】「自分らしさを前面に出し、キャッチーなタイトルを付けると印象に残る」
注意点
【内定者共通】「エピソードの整合性を保ち、矛盾が生じないようにすること」
「自己紹介と自己PRは明確に使い分ける」
これらの声を参考に、あなたも自分に合った自己PRを作成してみましょう。
- まとめ:エントリーシート自己PRで大切なポイント
自己PRは企業が『入社後に活躍できる人材か』を判断する重要な要素です。
基本の構成(結論、具体例、課題・行動、結果、入社後の活かし方)を意識する。
自分の強みは1つに絞り、具体的かつ数値的にエピソードを示す。
自己PRと自己紹介は目的が異なるため、混同しない。
エピソードは複数準備し、面接時に柔軟に話せるようにする。 - おすすめの就活サポートサービス(無料)
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適性検査 AnalyzeU+
全251問の客観的な性格診断で、SPI性格検査の練習も可能。
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おわりに
エントリーシートの自己PRは、あなたの強みや個性を企業に伝える大切な武器です。
今回ご紹介した構成やコツ、具体例、さらによくある質問への対策を参考に、しっかりと準備を進めましょう。
まずは自己分析ツール「AnalyzeU+」などで自分自身を見つめ直し、企業が求める人物像に沿ったエピソードを明確に伝えられる自己PRを作成してください。
この記事が、あなたの就活成功への一助となり、内定獲得へと導くことを心から願っています。